午前中にミラノに到着後、ホテルの素敵なお姉さんの計らいで無事にアーリーチェックインした後は、早速ミラノの街へ。
といっても、翌日はこの旅の目的である、セリエAのACミラノの試合観戦という一大イベントを控えていたため、まずはスタジアムの場所や、帰りの電車は終電に間に合うかなど、電車の運行状況もチェックすることに。
というわけで、今日はイタリア最大のスタジアムでもあり、ミラノのサッカーチームの本拠地、サンシーロ・スタジアムについて、参加したスタジアムツアーの情報や様子も交えて、お伝えします。
目次
1. サンシーロ・スタジアムについて
ミラノ中心部は東京のように環状線に囲まれていますが、サンシーロ・スタジアム(正式名称「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」)は、その環状線の少し西側にあります。
このスタジアムはサッカー専用で、イタリアセリエAのチーム、ACミランとインテルの両方のホームスタジアムとなっています。
収容人数はイタリア最大の8万人!
とにかく大きくて、全貌はフレームに入りきらず💦
「サッカーのスカラ座」と言われるだけあって、建築物としてもなかなかユニークですが、なんとこのスタジアムは既に築100年というから驚き!
1990年のワールドカップ・イタリア大会まで、何度も改修工事を経て今日の姿になったそうです。
アクセスは、地下鉄M5線のサンシーロ・スタディオ(San Siro Stadio)駅下車すぐ。
または、路面電車16番でも目の前に停まります。
ただ、駅からスタジアムの距離は短くても、スタジアム自体がとてつもなく大きいので、座席によっては駅まで30分ほど見ていた方がいいと思います。
この日、私たちはミラノ大聖堂近辺から路面電車16番でスタジアムに行きましたが、40分くらいかかりました。
帰りは地下鉄M5に乗り、ミラノ中央駅に向かいましたが、こちらも乗り継ぎ含めて約30分くらいかかりました。
試合観戦される方は、時間に余裕を持って行動されることをおススメします。
2. サンシーロ・スタジアムツアーとミュージアム
さて、試合前日のだーれもいないスタジアム周辺をゲートごとにチェックしていると、カウンターが開いているところが。
よくよく見てみると、サンシーロ・ミュージアムと書いてあります。
そういえば、試合のない日は、スタジアムの中やACミランやインテルのロッカールームまで見学可能、とどこかで読んだ気が…(←家族に連れられてきた感、満載💦)
一人35ユーロと、決して安くはない入場料ですが、サッカーファンの家族は入る気満々。
まあ、せっかくここまで来たことですし、試合がない日だからピッチまで入ることができる!というわけで見学してきました。
見学ツアーチケット:ACミランとインテルの両方のロゴが入っています⚽
このチケットを見せて、待合室のような小さな建物で、ガイドさんが来るまで10分ほど待ちます。
待合室には、サンシーロ・スタジアムの歴史や、ミラノでプレイした歴代のレジェンドたちの靴やユニフォームが展示されていました。
展示されていたバッジオやロナウドのユニフォーム(懐かしい!)
美しきカカ様
さて、ガイドさんが登場すると、いよいよスタジアムへ移動です。
ちなみに、この時の参加者は20名ほどでしたが、イタリア人は家族連れの3人だけだったため、ガイドは英語で行われました。
2-1 何から何まで赤と青に分かれていたスタジアム
このスタジアムは、ACミランとインテルという2チームでシェアされているので、まずはACミランのロッカールームから。
ACミランの色は赤、インテルは青なので、色でも明確に区別されていました。
ちなみに、この2チームは同じスタジアムをシェアしているにもかかわらず、犬猿の仲だそうで💦
ホテルのお姉さんも言っていましたが、ファン同士も仲が悪いので、ACミランの試合がある時は青いシャツを着てスタジアムの周辺をうろつくことは危険、逆にインテルの試合がある時は、赤いシャツは着ない方が良いそうです(*_*)
ちなみに、お姉さんはインテルファンでしたが、さすがは客商売、ACミランの試合のために宿泊した私たちに色々な情報をくれたのでした😉
写真左側の帽子をかぶっている女性がガイドさん。
明日は実際の選手たちがこの場所にいるかと思うと、興奮冷めやらぬ参加者たちです。
特に今年はACミラン創設125周年ということで、記念のデコレーションになっているとか。
ドイツのチームも歴史がありますが、イタリアもさすがに長い。
試合後は、このロゴの下にユニフォームを入れていくそうな。
大きなランドリーボックス?!
ひとしきり、ふかふかの椅子で赤いロッカールームを堪能したら、次は青いエリアへ移動です。
途中、ドーピングルームなどもあったりして面白い。
この辺りは、廊下や壁は全てACミランのチームカラーの赤で統一されていたのですが、インテル側へ移動すると、青に変わります。
インテルのロッカールームはもちろん青!
ACミランのと比べると、ちょっと質素な感じ?!
ロッカールームを出ると、次はいよいよフィールド内へ移動です。
実際に選手たちが歩く廊下を通っていくと、自ずと気分も高まります✨
ちなみに、この日はACミランの試合の前日だったからか、ACミラン仕様の応援スタイルになっていました。
トンネルを抜けると、この突き抜けた空間が!
前へ、上へ、と空間がどんどん広がっていく錯覚に陥るスタジアム!
ここまではどちらかというと家族に連れられてきた感が強かったのですが、この光景を見た瞬間、ツアーに参加して本当に良かった!と思いました。
そもそも、プロリーグのサッカーフィールドに降り立つ機会はそうそうないですし、スーパースターたちはどんな気分でこのピッチに立つのかな?大歓声の中、入場して、プレーする気分はどんな感じだろう?など色々想像すると、鳥肌が立ってきましたよ。
ミラノの観光名所として、今や一番おススメしたいスポットです!
ホームチームの監督や選手、その家族・友人しか座れない席(非売)
スポンサーのプーマに交じって、何気にコナミが誇らしい
試合当日はVIPや美女たちのゴージャスな社交場となるのでしょうね✨
ACミランの横断幕が既に飾られていたスタジアム
翌日の試合に備え、ピッチの修復に余念がないスタッフたち
本物の芝と人工芝が半分ずつというこのピッチですが、試合後、ベストな状態に戻すのに2日かかるとか!
フィールドが大きいので、大変な作業ですが、世界最高レベルのスタジアムに関わる仕事、みなさん誇りを持って働いていたように見えました。
2-2 歴史満載のミュージアム見学
さて、スタジアム見学の後は、博物館に連れられて行きます。
まず目に入ったのが、無数のチケット
こちらも、数が多すぎて全貌を写すことができず💦
イタリア国代表の試合のチケットたちですが、よくよく見てみると…
2002年の日韓ワールドカップのチケットが!
それにしても、イタリア国代表の試合のチケットを壁一面に貼りつけるなんて、いったい何枚あるのでしょう?
イタリアサッカーチームの歴史もたっぷり展示されていて。
こちらは1930年代の新聞
1930年代のドイツは既にナチスの時代で、イタリアのようにこんなに明るいものではなかった、とは家族談。
イタリア代表のユニフォーム変遷
サッカーイタリア代表が初めて国際試合を行ったのが1910年、このミラノだったのです!
(日本の明治時代から、イタリアサッカーの歴史は始まっていたとは!)
この頃、イタリアはまだ王政だったので、上の写真のイタリア国旗やシャツの真ん中には、赤字に白十字のイタリア王家のサヴォイア家の紋章がつけられたとのこと。
で、サヴォイア家の色が青だったことから、ユニフォームにも青が採用されることになったとか。
短くてタイトな形の30年代
戦後、共和制になると、サヴォイア家のマークが国旗から消えます
緑やグレーのユニフォームも見られるようになった50年代
60-70年代
襟付きが目につく80年代
結構たっぷりしたシェイプの90年代
2020年欧州選手権優勝時のユニフォーム
いずれの時代も、イタリアンアズール(青)が綺麗でしたよ✨
ワールドカップの歴史の展示もありましたが、こうしてみるとサッカーは欧州と南米のスポーツなんだな~と改めて思いました。
こうしてみると、ブラジルの5つ、ドイツとイタリアの4つの★が目立ちます。
日本がこの地図に星を重ねる日が早く来るといいですね!
2006年ドイツワールドカップで優勝したイタリアチーム
そして、この時、優勝に貢献した守護神、ブッフォン選手のユニフォームも!
サイズ感が半端なかった・・・
このツアーは良くできていて(?)、博物館見学の後は、スタジアムショップに直行。
すっかり気分が高まっている見学者たち(もちろん、私たちも含めて💦)は、ここで散財することになるのでした(笑)
赤(ACミラン)と青(インテル)に、見事に分かれていたショップ内
お土産を買って外に出たら、すっかり暗くなっていました🌒
サッカーに興味がある方はもちろん、そうでない方も、ぜひ試合がない日に訪れて、ピッチに立ってみてください。
世界最高峰のイタリアサッカーを体感できること、間違いなしです♬
3.今日のひとこと英語
"San Siro stadium is 100 years old."
「サンシーロスタジアムは築100年だよ」
人間の年と同じように、--years old という表現を使うことができます。
他にも"San Siro stadium was build 100 years ago."
と受動態を使って「100年前に建てられた」という表現も可能ですね。
逆に、築何年かを聞きたい場合は、
"How old is San Siro stadium?"
というように、「何歳ですか?」と同じ表現を使ったり、
"When was the stadium build?"
と受動態で「いつ建てられましたか?」と言ってもOKです。
今日も読んで頂き、ありがとうございました!
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