先日、出張でデュッセルドルフに行ってきました。
ベルリン～デュッセルドルフ間は、飛行機で1時間ほどですが、空港まで行く時間や待ち時間、セキュリティチェックの時間がかかること、機内荷物に液体持ち込み制限があることから、私はたいてい電車を利用します。
電車では4時間半から5時間かかりますが、飛行機で行ってもトータル時間はそんなに変わりませんし、飛行機旅のような持ち物制限もありません。乗ってしまえば、乗り換えなしでで目的地に到着する「お気楽さ」があります。
これまでは日本のJRにあたるドイツ鉄道（DB）の新幹線（ICE）を利用してきましたが、最近DBは超がつくほど頻繁にストライキを行っており、その頻度は、なんと昨年11月から今年2月までで既に4回、2週間前には6日連続ストライキという前代未聞の事態に！
JRが同様のストを決行したら、日本は大混乱に陥ってしまうでしょうね・・・
しかも、ドイツ鉄道の遅延はひどいもので、6分未満の遅れは遅延とみなさない、と公言しているくらい…（そうしないと、ほとんど全ての運行が遅延となってしまうため）
旧国鉄の体質はなかなか抜けない模様、というか益々ひどくなっている気がします。
そのせいで去年もミュンヘン出張が、前日になってキャンセルになってしまったので、もうDBにはうんざり💦
というわけで、今回は民間企業であるFLIX TRAINを利用してみました。
Flix Trainは一昔前の電車を買い取って、ドイツ鉄道の線路を利用しているので、運賃が安い、いわば鉄道のLCCです。ドイツ国内を中心に、オーストリア、スイス、スウェーデン、フランスにもネットワークを広げています。ちなみに、同社のFlixバスも人気です。
その最大の魅力は価格！今回の旅は、ドイツ鉄道の半額以下（往復60ユーロ）でした。
しかも、Flix Trainの場合は、チケット購入時に座席が割り当てられているので、余分な追加料金は発生しません。
一方、ICEの場合、チケットを購入しただけでは、座席は割り当てられていません。そのまま自由席扱いで空いている席を車内で延々と探すか、追加料金を払って、座席予約をする必要があります。
あと、Flix Trainで今回便利だな、と思ったのが、隣の席を追加料金（10ユーロほど）でブロックできること。今回のように長旅だと、隣の席が空いていると自由に荷物を置いたり、スペースに余裕ができて楽ですよね。
座席も緑で統一されています
Flix Trainの車体はICEに比べると古く、特急電車のICに近い車体なので、座席のクッション性は劣るかもしれません。
しかし、窓の開け締めができるので、空気の入れ替えができるのは、このご時世、特にメリットを感じました。今回の旅も、往復とも満席だったのですが、途中で近くの席のドイツ人が窓を開けたので、フレッシュな空気を取り入れることができ、安心しました。
さて、気になる遅延ですが、とにかく定時運行に注力している姿勢が強く伺えます。
往路は定時運行でしたし、復路は、デュッセルドルフに電車が到着した時点で9分遅れでしたが（「前を走っていたDBが遅れたため」と、車内説明がありました）、ベルリンへはなんと予定より2分早く到着！これはドイツ鉄道ではありえない快挙👏
駅に到着する度に、運行状況に関する説明があり、少しでも遅れが生じている場合は、謝罪がありました。これもドイツ鉄道にはあり得ないカスタマーサービスで、好感が持てました。
その他のサービスとして、電源と無料Wifiをうたっていますが、電源は席の下についており、問題なく充電ができましたが、Wifiは弱く、動画鑑賞は無理でした。復路にいたっては、Wifiは全くありませんでした。
Wifiに関しては、ドイツ鉄道でも同様に無料サービスをアピールしているものの、やはり全く使えない時が多々あるので、この点に関しては、引き分けといったところでしょうか。
何より「遅延は絶対させない！」という姿勢が強く見られましたし、低価格なので、次の機会もICEではなく、Flix Trainを利用したいと思います。
ドイツ国内を旅行される方、Flix Trainを利用してみてはいかがでしょうか？
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★今日のひとこと英語★
Deutsche Bahn is always delayed. ドイツ鉄道はいつも遅延している。
電車など乗り物が遅れることは、be delayed という表現を使います。
今日も読んで頂き、ありがとうございました！
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