ヘルシンキには世界遺産があります。
といっても、街中ではなく、マーケット広場から出ているフェリーに乗って20分程のスオメンリンナ島にある要塞です。
今回は、この壮大な世界遺産があるスオメンリンナ島観光について、お伝えしたいと思います。
1.スオメンリンナ島への行き方とクルージング
スオメンリンナ島は、ヘルシンキの南に位置しており、マーケット広場からフェリーで行きます。
フェリーには2種類あり、電車やバスと同じ運行会社(HSL)のと、もう一つ別の会社のがあります。
もし、ヘルシンキ公共交通機関の1日券(Day Ticket)などをお持ちでしたら、そのチケットが使えるのは5番線から出港するHSLのフェリーです。
私たちは、フェリーもカバーされるHSLの3日間乗り放題チケットを持っていたので、迷わずHSLフェリーに乗り込みました。
ちなみに、島までの片道チケットは、2.95ユーロ(子ども1.48ユーロ)です。
ヘルシンキ公共交通機関のチケットの買い方などは、こちらをどうぞ
マーケット広場(Market Square)からは、フェリー乗り場5番を目指します。
こんな看板が立っています。
拡大した時刻表はこちらです
左の青いのはマーケット広場から、ピンクの方は島からの出発時間です。
両方とも、左側は平日、右側は土日のスケジュールになっています。
昼間はだいたい20分おきくらいに運行しているので、逃しても次の船がすぐ来ます。
それにしても、フェリーの最終便が夜中の2時台って(笑)
こちらのフェリーが島と港を往復しています。
フェリーはまあまあ大きいですし、昼間は意外に運行頻度が高いので、日曜日でも混雑という感じではありませんでした。
いよいよ出航です!
海の上から、ヘルシンキ大聖堂、市庁舎、ウスペンスキー大聖堂、サウナ付き観覧車など、美しいヘルシンキ観光名所が楽しめます。
この日は、豪華客船も数隻停泊していました。
デンマークからのグループと一緒だったのですが、赤い服を着ていたおじさんが、カモメにパンをやりだしたら、あっという間に集まってきて、ヒッチコック状態になってしまいました(笑)
カモメたちもわきまえているようで、エサを求めてかなりアグレッシブにやって来ます。
しかも、その数がバイバインで増えてきたので、頭を覆う人も出てきて、おじさんの顔も最後はひきつっていました💦
そうこうしているうちに、あっという間に20分ほどたち、スオメンリンナ島に到着です。
2.スオメンリンナ島の歴史と観光
ロシアに対する防御として、当時フィンランドを統治していたスウェーデン王によって築かれたというこの要塞。
1917年のロシア革命でヘルシンキが独立を果たした時に、スオメンリンナ(フィンランドの要塞)という名前に変えられたそうです。
なんだかものものしい歴史ですが、現在は海軍基地こそあるものの(軍人さんがトレーニングしているのを見かけました)、一般の人々も居住している、のどかな島でした。
島に入ると、可愛いおうちが並んでいました。
小さい島なので、ゆっくり歩いても1時間もあれば周れてしまうと思います。
しかし、下の写真のように青い矢印が示されており、それに従って進んでいくと、要塞を縦断して要所要所を見ることができるようになっています。
民家を抜けていくと、このような石造りの壁が長く続いています。
この入口に入ってみると・・・
こんな風に、中でもずっとつながっていました。
全部石で作られていて、多少の攻撃ではびくともしなさそう!
海側の方を見ると、かなり厚い窓みたいになっています。
ここから矢を放つなどして防御したりしたのでしょうか。
これは島にある別の要塞ですが、外から見ると、こんな感じの窓(?)です。
日本のお城にも、こういう窓があったのを思い出しました。
世の東西を問わず、基本戦術は同じなのかな?
大砲も至る所で見かけました。
中庭を設計した方のお墓らしい
時代を感じさせるデザインです。
沢山、青と白デザインの凧があがっていました。
どこであげているのか、たどって行くと、海岸線に出ましたが…
人があげているのではなく、なんと棒にくくりつけられていました。
海沿いは風が強いので、人が持っている必要はないのでしょうね。
クスターンミエッカと呼ばれる海岸線沿いでも、19世紀末にロシアが築いた大砲が並んでいます。
当時は主力武器だった大砲をこれだけ設置しているこの島は、軍事的にも要所だったことが伺えますね。
そんな昔のことを想像しながら、強い潮風に吹かれ、海沿いを歩くのは、なかなか乙なものでした。
要塞もこんな感じで連なっています。
死角ができないように、星形に作られた要塞だそうですが、石造りでゴツゴツとし、強固で高い設計になっています。
海から攻め入ってくる敵の数は、ものすごい数だったのでしょうが、これならびくともしなさそう👍
そして、スオメンリンナ島のシンボルと言われるキングスゲート。
スウェーデン王が命じ、要塞の迎賓門として1754年に完成したとか。
この日は母の日で、旗をあげても良い「旗の日」でしたから、キングスゲートの他、あちこちで国旗が掲揚されていました。
こちらの記事で記したように、フィンランドでは、国家掲揚が許されている日は年23日と限られているのです。
そういえば、挙げられていた凧も青と白だったので、もしかしたら旗の日を祝していたのかもしれませんね。
さて、海岸線から離れて、島の内部へ歩いて行きます。
すると、再び民家が見えてきました。
カラフルだけど、自然と調和して、絵葉書みたいな光景でしたよ。
ここでも国旗があげられています。
民家が続く中、こんな看板も"No Passage(立入禁止)"
のどかな島ですが、観光客が多く訪れるので、島民の方もプライバシーを守るのに大変だと思います💦
3.お店や博物館の開店状況
道中、休憩するために、日曜日でも開いていたお土産屋さん&博物館の建物に寄りました。
トイレは無料できれいでしたよ👍←欧州旅では重要ポイント!
みんなが大好きムーミンは、どこでも売ってます。
お土産屋さんの先は博物館
残念ながら、時間がなくて博物館には入りませんでしたが、島の歴史や特徴についてもっと詳しくなれそうです。
訪れた日曜日に営業していたのは、ここと船着き場の近くのKマート、島の中で見かけたアイススタンドくらいみたいで。
島内におもちゃ博物館やレストラン、カフェなどがありましたが、全て閉館・閉店していました💦
もちろん、自動販売機などありませんから、島を訪問予定の方は事前に営業状況を調べた方がいいかもしれません。
とはいえ、店が休みだからこそ(?)さらに静かで平和な島の時間を過ごすことができました👍
4.もう一つの島(Pikku Musta)へ
船着場にもどったら、今度は反対方向にある橋を渡って、もう一つの島(Pikku Musta)へも行ってみました。
橋の向こうの黄色い建物の上にも国旗が見えます。
立派なレンガの建物
こちらの島にも、もちろん要塞が!
ところで、スオメンリンナ島に限ったことではないのですが、ヘルシンキの街は、ベルリン以上に石畳が多いので、観光される方はスニーカーなど、歩きやすい靴でいらっしゃることをお勧めします。
ずーっと続く石畳
島の向こう側にはスオメンリンナ教会が見えます
どうやら、こちらの島は海軍基地になっているようでしたので、この後、フェリーで再び市内に戻りました。
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★今日のひとこと英語★
"No Passage" (通り抜け禁止)
passageは「パサージュ(サにアクセント)」と読みます。
フランス語から来ているこの単語の意味は「通路、通り抜け道」というです。
よくヨーロッパでは、よく通り抜けになっている建物がありますね。
あれがpassageです。
ヘルシンキにも”passage”ありましたよ
♬英語がわかると、海外旅行を気軽に楽しむことができますよ~♬
今なら、Camblyは12周年記念で、ハイブリッド・グループレッスンプラン12ヶ月コー
6月20日までなので、この機会をお見逃しなく!
今日も読んで頂き、ありがとうございました!
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